製作紹介その③ 「シートベルトモーション」

今回は制作紹介になります。

弊社はシミュレータのモーションの開発を行っております。モーションと言えばGを感じれるの?と思われるかもしれませんが、基本的にはコーナーの手前からの操作により車の挙動に変化が起き始めコーナリング中、出口で収まっていくところまでの挙動の変化をわかりやすくドライバーに伝えることを目的としています。
そのためGを感じる動作は唯一、減速時にシートを後ろから押される動きだけとなります。

ただ、どうしてもGを感じたいというお話もいただきます

そこで今回はシートベルトを使用して引っ張ることで疑似的にGを再現したいというご要望ごあり、製作してみましたので紹介します。


ACSIM-PROのシートの下側のスペースを利用し、肩ベルト用のシリンダを2本取付ました。
写真では少し見えにくいですがシートの両サイトに腰ベルト用のシリンダを2本取付ました。
肩ベルトはシリンダを縮めることで引き動作、腰ベルトは逆向きに装着したので伸ばすことで引き動作になります。
これらの動作方向や初期位置はソフトウェアで簡単にセット可能です。
取り付け金具などは弊社で設計し制作いたしました。

ACSIM-PROのシート高さは上下移動可能なためシリンダが入る隙間を作り取り付けしました。

このお客様は高速コントローラーをご利用いただいていたためシリンダの軸の追加は容易に実現可能でした。(標準コントローラの場合は8軸までしか対応しておりません)
ただ、アンプはケースに9個しか物理的に入らないため別置きケースを容易しました。

では実際の動きをご覧ください。


加速時 適度に肩ベルトを引っ張り加速感を出しています。
減速時 減速Gに応じた強さで肩ベルト、腰ベルトを引っ張り減速感を出しています。
コーナリング中 Gのかかっている側の肩、腰それぞれのベルトを引き横Gの疑似表現をしています。

因みにこのお客様、もともと8軸でご使用いただいていましたので現在は12軸になってしまいました。。。

今回ACSIM-PROに搭載しましたが、シリンダ単体等のご要望にも対応致しますのでご興味ある方は是非ご相談ください。

今回はここまでとなります。

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